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Nov 20, 2012

Bhutan, India day3-2 Thinlaygang BHU

まずそもそものBhutanの医療事情ですが。
首都Thimphuには各専門医のある3次病院のNational Hospitalがあります。
そして、地方基幹病院(regional hospital)は東南中央にあり、ここはPediatricianもいます。

そして、ほぼ各県にはdistrict hospitalがありますが、ここでは数人の先生のみで小児科医もほぼいません。

でも、県に1つの病院では遠くて困る人も沢山。そこで、そんな地域のため、各県には複数のBasic Health Unitがあります。

District hospitalのない県では医師が一人いるGrade 1 BHUが、その他では看護師のみのGrade 2 BHUがおかれています。
私たちが見学させてもらったBHUは45分でPunakhaのdistrict hospital、1時間30分でThimphuのNational hospitalという所で、grade 2 BHUで、看護師4人で頑張っていました。


ここは診療所+保健センターのような機能でした。
4人のスタッフ、4床のベッド、診察室、分娩室、薬局、健診部屋、survey room。
そこの地区の人工、子供の数、妊婦さんの数、など全てを把握し、妊婦健診(minimum8回)もして、low riskのお産もし、日常の診療もしてお薬も処方し、乳児健診も予防接種もし、性感染症や乳癌などの患者教育もし。

その地区の保健一切を担っているという印象。
これだけのことをしているということに驚きました。

この地図が担当地区。


遠いところで4時間かかるとのことで(最後は車で入れずに歩く)、ORC(out reach clinic)を持っているとのことでした。
建物があって、そこに月1回出張をしてくるのだそうです。

これは教育関連のものも置いてある健診部屋。
これは診察室。
これは薬局。
いろんなお薬一式や、点滴などがありました。
  
これは、その地区の人口などの統計。
一目瞭然に把握されていて、これが中央に報告されています。

お産に関しては今Bhutanでは自宅分娩を減らし、医療機関で生むようにすすめています。
BHUは日中のみ。陣痛がついてからBHUに行くのは遠いという人もおり、遠い人はあらかじめ病院に入院を希望する人もいて、BHUに近い人がBHUで産むそうです。(除く。high risk)

分娩室には、インファントウォーマー、蘇生セット、酸素、吸引など一通りありました。
インファントウォーマーの上には温かい羊の皮がひかれていました。(写真の白いもこもこのやつ)
 蘇生を必要とする児はほとんどいないとのことでしたが、みんなトレーニングは受けているとのこと。
看護師は全員助産師の資格を持つらしいです。
でも、仕事の内容としては、看護師+医師+助産師+薬剤師+保健師+戸籍係、みたいな。うーん、大変。

お産にしろ、病人にしろ、ここで無理であれあ、PunakhaのDistrict hospitalやThimphuのNational hospitalに電話をして、救急車に迎えに来てもらうとのことでした。
Bhutanでは救急に電話をすると、Thimphuの病院の隣の施設につながり、国内の救急車につけられているGPSを用いて最寄りの車を送ってくれるとのこと。
単なる運転手さんのことも、救急処置の出来る人がいることもありそう。
訪ねたBHUでは月に10-15人は送るとのこと。

BHUというこのシステム、うまく機能すればすごく良いシステムなのだと思います。

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