マリッジブルーは全くなかった私ですが。
マタニティーブルーはがっつりありました。
(あれ?マタニティーブルーって産後のことだっけ??)
そもそも、妊娠発覚期には、嬉しいよりも先に、どうしよう、と思いました。
赤ちゃん欲しかったし、嬉しいはずなのに。
妊娠と仕事を両立できるのか、育児と仕事を両立できるのか、不安でいっぱいでした。
赤ちゃんに、素直に心から喜んであげてなくてごめんね。でも嬉しいんだよ、って毎日泣きながら謝ってた時期もあります。
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つわりの時期は、初期はなんとも思ってなかったんですが、5ヶ月を過ぎ、世の中的には安定期になってきているのに、まだ体調が悪くて吐きまくっていた頃にまたブルー。
朝晩吐いてるから体重も全然増えなかったし。
終わりが見えなくて、数日ではなく数週間から数ヶ月の単位だから体力もだんだん失われていき、げっそりし、しんどかった。
一週間でいいから代わって欲しい、なんなら1日代わってくれるだけでいい、とか連日言ってました。
いつまで続くのか、世の中では安定期とか言うのに、と泣いて家族に当たってました。
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吐く時期が過ぎたと思ったら、今度はお腹が張ってしまって、仕事に穴を開けることが出てきて。
お腹の張りが出てきて2ヶ月目になって来る頃、赤ちゃんが早産の域に入ってきて想像できるようになってきた頃にまたブルー。
今の赤ちゃんはこんな感じで、生まれてしまったらこんな感じで、と実感を伴って想像できてしまう恐怖。
私の行動全てが赤ちゃんの命に直結してる、というプレッシャー。
お腹の張りとの戦い。
それらに押しつぶされそうで、怖くて、辛かった。
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しかも、この頃には来年の人事の話も出ていて、そのストレスも加わり。
来年は働けないと困るけど、年内はどうにかなるし、今そんなに人いらないという話にもなり。
なら、お腹の子を優先して仕事辞めるけど、とか思ってやさぐれてみたり。
夫婦なのに私ばっかりしんどくて、先のこと一人で考えなくちゃいけなくて、女性ばっかり大変、と家族に泣いて当たったことも。
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ようやく、32週を超えてくるあたりで、先が見えてきたのと、その時点で頚管長が保たれていたこととで、少し恐怖が和らぎ、気持ちも少し落ち着きました。
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が、また妊娠後期になってきてお腹が張りやすく。。
朝から時間が経てば経つほど、週後半になればなるほどお腹がしんどい。。
さらには、お休みに入る直前の34-36週はお腹がだいぶ大きくなり、同じ姿勢でしばらく座ってると苦しい、でも立ってたり動き回っているとそれはそれでお腹が張る、みたいな。
妊婦であることに甘えるつもりはなく、働ける分は働くつもりでいましたが、でもしんどくてしんどくて。
金曜日に家に帰るときにいたっては、数メートルの移動もしんどくて、お腹が張ることが不安で不安で。
家で、お腹がしんどい、赤ちゃんが優先にしてあげたいのに、と大泣き。
しかも、日中もですが、夜寝るのはさらに苦しくてしんどくてポロポロ泣いたりもしました。
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とまあ、多少の波はあれどマタニティーブルーががっつりだった私。
体調がほぼほぼ悪かった10ヶ月なことも影響はしてるのだと思いますが、それよりも恐怖が強かったかな。
妊娠が公になってから「全然分からなかった。一番の実働部隊として働いてるじゃないですか!母は強しですね」と言われたこともありますが、まぁ、裏では沢山沢山泣いて当たってますからね、全然強くないです^_^;
本当に、散々当たってきた家族に申し訳ないです。
途中で、マタニティーブルーなんだよ、と言われた一言でちょっと楽になったかな。
そうか、これがそうなのか、と。
それにしても。普段なら、なんとかなるでしょ、と、サラッと思えることもそうは思えなくて気持ちがグルグルしてしまっていました。
しんどかった。辛かった。怖かった。
むしろ、生まれてしまえば他の人にも頼れるし、体はもう少し自由になるし、私の行動の全てが赤ちゃんの生命に直結はしなくなるし、グルグルはしなくなるかな。
もちろん、一人の人格ですからね、ちゃんと相手にしてあげなくちゃだし、24時間体制で毎日当直みたいな生活になるけど。
産後の方が大変とみんな言うけど。
でも、私の行動一つが、というプレッシャーよりはいいかな。赤ちゃんのことは胎児や妊婦のことよりは知ってること多いし。
妊娠がこんなにも恐怖との戦いだとは思っていませんでした。
新生児科医の先輩が、怖くて周りに妊娠はギリギリまで言えなかった、と言っていた気持ちが実感を伴ってよく分かりました。
授かるものなら、子供は複数欲しいところではありますが、この恐怖との戦いの10ヶ月をもう一回なのか、と思うと少し躊躇われるというか、忘れた頃にしたいというか。
それくらい、恐怖とプレッシャーとの戦いの妊娠期間でした。怖かった。辛かった。
もちろん、職場でもそんな恐怖は顔に出してません。
新生児の先輩に一度だけポロっと言ったことがあるだけ。
新生児の先輩ですからね、私よりもはるかに怖い症例も診てきていますから、まだ入籍していない先輩ではありますが、それでも妊娠期間が怖いという思いは伝わったようで、なんだかちょっと気持ちが救われました。
でも、こんな恐怖も、赤ちゃん産まれたらさーっと忘れちゃうのかな。
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さて、赤ちゃんも満期に入り、お産に伴う特別休暇に入ってます。(あくまで、産休ではない笑)
不安やプレッシャーは半分(早産の分は)軽減。
お休みになって体もちょっと楽チンに。
とはいえ、同じ6kgでも、血液を優先する子宮の6kgと、血液をさほど要さない脂肪の6kgでは苦しさが全然違いますね、、、
お休みになり、あれだけ吐いてたのが吐かなくなったし、お腹の張りも酷いのはなくなりました。
尿糖は出たり出なかったりしてますけど^_^;
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産休に入る前の最終日。
夜8時。仕事を終え、片付け。
調子が悪くて荷物を持って帰るのがしんどくて、迎えに来てもらった夫の顔を見た瞬間、涙が止まりませんでした。
自分で言うのは非常になんなんですが、私頑張ったな、と。
妊婦さんが働くって、先輩を見ていて大変そうだとは思っていたけど、やっぱり大変なんだな、と。
もともとは全然吐いたことない私ですが、妊娠してから多分100回は吐きました。
つわりの時期は当然ながら、中期以降も疲れると消化できず胃に収まらずに嘔吐していたため、夜遅い週はけっこう吐いてました。
産休に入る前の週に至っては疲れ(+乗り物酔い?)で消化できずめまいまで出現、6回嘔吐しました。
(これだけ嘔吐していたため、気を抜くと体重が全然増えなくて先生に「仕事減らせない?無理してない?」と渋い顔をされたこと複数回。。。)
でも、別件で過去のメールを探していたら、自分でも驚くメールを送っていました。
まだ妊娠が直属上司と先輩以外に公になっていない妊娠初期。
先輩に朝「吐き止まらないので、15分遅れます」とメールをした5分後に、具合が悪いと連絡が来た後輩に「みんな診ておくから大丈夫、ちゃんと休んでね、食べ物飲み物足りてる?」と送っていました。
事実その日は、少し遅刻はしたものの、その後の仕事はトイレに駆け込みながらも全部こなしました。
そりゃ、「全然分からなかった」と後輩にも看護師さんにも言われた訳だ。
お腹が張りやすい方らしく、間はお腹が張って、張り止めも飲んでました。
どうにもならない日は半休した日も複数回。
つらくて、お昼休みに横になっていた日もあります。(逆に、時間が全然なくて、気づいたらお昼食べてない、みたいな日も多々ありましたけど。。。)
外来におりて診察をしたはいいけど、そこから動けなくなったこともあります。
怖かった。なんとか赤ちゃんを元気にお腹にとどめておかないといけない時期なのは痛いほど分かってましたから、怖かった。
必死で必死で過ぎてきた7ヶ月。
長かった、かな。体調がしんどかったし、早産の恐怖との戦いが辛かった。
だからこそ、産休に入った時に涙が止まらなかったんだと思います。
家族(夫、両家の母)にも、産休まで来られてほっとした、と言われました。
ようやく満期まで、ようやくここまで来た、という感じです。
あと数週間でこの長かった妊娠期間が終わり、赤ちゃんに会えます。
まぁ、出産も怖いものですけどね。。。
(一般の方がいう怖い、とは意味が違いますよ?新生児科的に怖いんです。
私がいくら辛くてもいい。どれだけ痛くてもいい。赤ちゃんさえ元気なら。)
今までほぼ何もしていないので、赤ちゃんグッズをいろいろ買いに行かねば。
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そんな私ももうすぐ母親です。
(あ、でも、ようやくお休みに入ったところだから、ぜひ予定日ちょっと過ぎまでお腹にいて欲しい。産後は8週間と決まってるから、時間が短くなっちゃうし(笑))
1.5人が、2人になります。
無事に元気に生まれてきてね。