Pages

Apr 2, 2009

意地と努力

頑張るつもりでここに来た。
嬉しいことがあると、さらに頑張ろうって思える。
今日は、嘔気・嘔吐から回復した私にとって、ほぼ初日に当たる。
体調も不安で、実習も不安で、でもそんな中、嬉しいことがあった。
アメリカでの病棟ほぼ初日の私の報告。長いけど。


患者さんのところに行くとき。
意地でも、" I'm a visiting student from Japan." なんて言わない。
"Hi! I'm Mari, a med student. Nice to meet you."と笑顔で行く。

『嘘ぢゃないもん。med studentだもん。自信持って行きなさい、大丈夫、ちゃんとアメリカの医学生に見えるよ。』
そう自分に言い聞かせて。

「どう見えるか」も重要だと思うから。
だって、頼りなかったらあんまりしゃべりたくないじゃない?
ただでさえ学生なのに、日本(英語出来ない、医学もアメリカより遅れてる)から来ました。なんて言ったら、多分、「大丈夫か?!」って思うだろうし、安心感がないと思うから。

お父さんも言ってたけど、アメリカはいろんな国から来てる人の集合だから、イントネーションが少々違ってても普通にアメリカ人だから。
私くらいの発音なら、普通にアメリカで医学生しててもおかしくないくらいだろう、と考えて。
はったりも大事。嘘ぢゃないもん。Harvardの医学生です、とは言ってないもん。

優しく、かつ、出来そうな雰囲気をかもし出すのが日本でもアメリカでも目標☆
かつ、ちゃんと出来ればなお良し。
ただし、なかなか難しいのだ。

*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*

今日は、私にとっては”ほぼ”初日。

月曜に私の担当になった患者さんが、火曜水曜と「Mariはどこ?」と言っていたそうです。「私、彼女を気に入ったのよ」と。
今朝、先生とHMS3の女の子にそう言われました。「誰も言ってないのに、自分から言ったのよ」と。

で、実際にみんなで患者さんのところを回っていたら、確かに、”Oh, Mari!"と迎えてくれ。 先生に"She's my favorite."と言ってくれました。

びっくりしました。日本ならまだしも、アメリカで。外人なのに。
本当に本当に、こんなに驚いたこと無いくらい驚きました。
そして、何より、嬉しかったです。安心しました。

気に入ってくれた理由は分かりません。
月曜に少し話して診察しただけだから。
もしかして、アメリカ人より丁寧なのかな(笑)

*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*

今日は比較的元気に過ごせました。
昼間、じゃっかんふらふらするかも。。。って思ったけど、ちゃんと1日乗り切り、乗り切れたことでちょっと安心して力が抜けました。

まだまだHarvardの1年生か2年生並かそれ以下しか出来てないけど、マイペース。
今日は本日のカルテを書いてみました。日本で何回か練習してたけど、こちらだと本当に毎日のカルテは手書きです。その上で、電子カルテにも入れるという、なんとも非効率なことをしてます。
アメリカなのにね。変なの。

Handwritingがキレイだそうです。ちゃんと読めるわ!と(笑)
確かに、日本でもアメリカでも手書きは読めないからね。

ちゃんと書くべき内容が揃ってたから今日は私の中でOK。
明日とか来週に、もうちょっと内容を書けるようになるのが目標。
欲張らずに、1つ1つやっていきます。

*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*

意地でも単にmed studentと言っている私の得意技。復唱。

今のところ、私が言いいたいことで先生や患者さん、学生に伝わらないことがなくてひと安心。
でも、患者さんが言ってることはほとんど問題なく聞き取れるんだけど、たまーに??って思うこともあって、そういう場合は得意の復唱です。

日本語でも英語でも、問診の際には自分の言葉で少しまとめてみて、聞き返す、というのが推奨されてるから。
「運動した後に10分くらい続く鋭い痛みが3週間前からあるということですね?」とか。

なので、??って思った時は、「多分こうだろう」、ということを自分の言葉に直してみて、聞きなおす。
と、たいていちゃんと合ってるんだけどね。

先週のオリエンテーションで模擬患者さんに問診して診察して、というのをやらせてもらって、その際も復唱を何度もはさんで、でもそれを先生にも患者さんにも褒められたから、大いに活用してます(笑)

*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*

さらに、今日気づいたこと。
私と彼女たちHMSの違い。

1人、どうにも聞き取りにくい英語をしゃべる先生(おじいちゃん。モゴモゴしてて聞きにくい;;)がいるんだけど(その先生のカンファは週2回あって、死にそうに辛い。訳わかんないんだもん。)、それ以外は内容がそもそも日本語でもむりーなことでない限り、なんとか理解はしてます。

ただし。合間合間に聞き逃してることもしばしば。あれ、そんなこと言ってたっけ?っていうこともある;

かつ、なかなかパパパッと反応できないのが難点。
でも、今日は「末梢の脈を取ります!!」って答えられて嬉しかった。

知ってる内容だとね。
頭の中で考える時間が短い分反応できる(^-^)
「英語→日本語→考える→日本語→英語」な訳ではなく、ちゃんと「英語→考える→英語」、なんだけど、医学用語が日本語しかしらない単語も多々ある為、英語で考えている中で単語だけ日本語だったりするので、その単語を言いたい場合に日本語→英語のステップが挟まるから反応時間がちょっと長くなるのよねぇ。
日常会話だと、英語→英語だから、タイムラグなくそのまましゃべれるんだけどね。。
医学単語、8ヶ月前と比べたら比較にならないほど増えてはいるんだけどね。
まだまだ単語を知らないのだ。

逆に、聞けば分かることが多いから、ほとんどのことは理解はしてるんだよ?って主張したいくらい(笑)


そして、本題。何が違うのか。

彼らはカンファの内容とかレクチャーの内容を、タイトルを見て予習してきてるから答えられるのだ!!ということに今日気づいた。

今日のお昼が言われてたものと違う内容だったら、私ちゃんと対等に答えられたんですよね。
確かに、午前中の彼らのポケットには今日言われていた内容の「失語」に関するもの(wikipediaだったりするのが笑えるんだけども。)がしっかり収まっていた。
今週はそれどころじゃなかったけど、来週はちゃんと予習してから行こうかしら。

*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*

最後に。
なぜに英語が分からないことにそんなには危機感を感じていないのか。

そもそも日本語で病棟にいて、しゃべられている内容を全部理解しているかと言うと、実はしてなくて、聞き流してる・理解していないことも多いということに先月気づいた為、ちょっと気楽にアメリカに来れたのです。
そう。日本語でも、意味わかんないことは自然と聞き流してたりとか、頭の中で??を抱えたままだったりとか。

だから、分からないことがあっても、焦らないというか、どんと構えてるというか。
外人だから、しょうがない部分はあるし。
やれることをやったら私が成長して帰れるだろうからね。

*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*:,..,:*

いやー、長々書いてしまいましたが。
まぁ、要するに、なんか思ってたよりも私なんとかなってるよ、という報告です。
明日からもめげずに頑張ろーっと。

No comments:

Post a Comment