合格でした☆
と言う訳で、2単位ゲット。
試験は80点。
第2課題はAでした。
葛飾応為をテーマに選んで書いたのですが、なんかとてもよい評価でした。
個性派の絵師の特質がとてもよく理解されていて、作品鑑賞が丁寧に行われている、と。
彼女は、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の3女で、お父さんの助手も務めてた人です。
彼女単独での作品は、明暗法が特徴です。
西洋画の明暗法を取り入れていて、しかも結構極端に明暗のコントラストを付けてます。
本当に、光の表現が巧みなんですよね。
(私、どうもフェルメールにせよ応為にせよ、現代で言えば永山裕子さんにせよ河合ひとみ先生にせよ、光を表現出来る画家さんが好きな傾向にあります。)
実は彼女単独での絵というのは10点程度と非常に少ないです。
お父さんの名前で描いていたのではないか、と言われてます。
前も紹介したことがあるような気がするけど。
「吉原夜景図」
太田記念美術館に所蔵されてます。
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
見ての通り、奥の花魁たちのいる張見世はすごく明るく照らされていて、色も鮮やかに華やかに描かれていて、でもその一方で格子の外側の往来の人々は闇の中で、でも、中からの光で照らされて浮かび上がっていて。
格子をはさんで中と外とでコントラストがはっきりついてるんですよね。
暗い部分も繊細に描くことで、立体感が非常に出ています。
ちなみに、提灯の中に応、為、栄の3文字の隠し落款が入ってます。
「夜桜美人図」
メナード美術館所蔵
http://museum.menard.co.jp/
これまた光とコントラストが素敵な作品。
星の光は胡粉や朱・藍などを複雑に組み合わせて、いろんな等級の差を表現しているんです。
そして、灯り・女性の顔・手元といった部分のみを明るくコントラストを付けて描いていて、そこの部分に視線を集める効果もあります。
題名に入ってるのに、夜桜も光がさしている一部分が明るく描かれている以外は真っ暗ですしね。
「三曲合奏図」
ボストンにある、Museum of Fine Arts所蔵。
http://www.mfa.org/
女性が艶やかに描かれていて、今にも音が聞こえてきそうな感じです。
着物の柄も非常に繊細に描かれています。
この女性たち、町人、芸者、遊女という、自由には生きられない女性、そして同時に同じ場所で合奏なんて出来るはずのない女性たちなんですよね。
女性だからこそ描けた絵なのだと思います。
後は、月下砧打美人図も彼女の作品です。
紹介した後者2作品は、比較的浮世絵、っていうイメージ通りの絵だと思う。
けど、紹介した前者2作品は、彼女独特の表現だよね。
光の画家さんだと思う。・
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