芸術の秋
今、映像文化論、美術論などなど複数の科目のレポートが行き詰まっている。
それぞれ詰まっている部分は様々だけど、突き詰めると「芸術とは何ぞや」なんだよね。
そして、思う。
多分、それを理解できる頃には一人前の芸術家・デザイナーの端くれになれるくらいになってるんじゃなかろうか。
お正月の番組であるじゃないですか、高いものを見分けられるか、的なの。
思い出すのが、数年前に見てた時のこと。
私は楽器の音は聞き分けられなかった。
でも、華道家の生け花は見分けられた。
迷いもしなかった。
一方は素敵だと思ったし、自分が生けるとしたらこっちを参考にしたい、と明確に思った。逆の方は、魅かれもしなかったし、自分ならそう生けたくないと思った。
多分、生け花をやったことがあって、フラワーアレンジメントも少し習ったことがあったからなんだと思う。
私は医学生を6年間やって、研修医を1年半やってきた。
経験はまだまだ足りないけど、でも3年前に病棟に出始めた私とは明らかに違う。
今、上の先生たちを見ててやっぱりプロはプロだと思う。
技術もそうだし、経験に基づいた勘もそう、考え方一つとってもそう。
やっぱり、経験したこと学んできたことの積み重ねは大きいよね。
今の私は断然足りていない。
同じことがきっと芸術でも言えるはず。
今の私には、素敵な絵画とかデザインとかは分からない。
この絵は良い、悪い、というのが明確には分からない。
もてはやされてるものも、どこがいいのかが分からないものが沢山ある。
でも、きっと、良い物を沢山見て、自分でもいろいろと創っているうちに分かるようになるんだと思うんだ。
昔の自分の写真や絵と比べて下手だなって思う。
何が良いものなのか、ってまだはっきり分からないけど、でも多分今の方が良い。
今の私が上手な訳じゃ決してないけど、でも昔と並べると全然違う。
やっぱり、時間とお金と手間をかけただけあるんだと思う。
だから、デザイナー・芸術家の端くれになる為に、沢山見て沢山考えて沢山創って、経験を積み重ねて行きたい。
もちろん、小児科医としても、沢山診て沢山学んで沢山経験していきたい。
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