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Dec 18, 2007

寂しさ

誰にだって「愛されたい」という気持ちはあると思うんだよね。
大人だって、子供だって。

保育園で働いていて、今日はっとしたことがあるの。
うまく書けないんだけどね。
言いたいこと伝わるといいな。


Ryくん(1歳クラス)
すごくいい子なの。頭もいいし、聞き分けもいいし、言葉も多いし。
だから、言い方よくないけど、手間がかからない子だったの。
このあいだから、部屋中を駆け回りだして全然先生の話を聞かないようになっちゃった。

ふと、「寂しい」んじゃないかな、って思って。
だから先週から積極的に声をかけたり、スキンシップをとってみたりしてたの。

その結果。
今日、私が保育園に行ったらRくんが寄ってきて、ひざの上に乗ったり、おもちゃとか本とか持ってきたりして。
ずっと私の周りにいて。またいい子、よく笑う子に戻ってた。


Riくん(1歳クラス)
秋から保育園に入った子。
慣れてないし、みんなの中になかなか入れていけないし、保育園にいたわけではないから他の子よりも言葉が若干遅いらしく、ほとんどしゃべらない無口な子。

だから、一人でいるところに声をかけたり一緒に遊んだり本を読んだりしてみた。
そんなことを続けて2週間。
今や、私が行くとパーッと寄ってきてくれて、ずっと私のひざにいる。
他の子が来ると、一生懸命押しのけて、ここは僕のだ!と主張してる(笑)
そういうときは右ひざと左ひざに分けて乗せてあげるけどね。


Hちゃん(2歳クラス。この子の話は夏のこと。)
妹(Mちゃん)が0歳。
一人だけエプロンをしないでご飯を食べれるし、オムツも早く外れてた。
頭もいいし、本当にいい子。

だけど、聞き分けが良くなくなったときがあって。
トイレに行って、全然パンツとズボンをはかなくてバタバタしてて。

ふと思って、
「Mちゃんだけじゃ嫌なんだよね、Hちゃんもなんだよね」
って言ったらピタって大人しくなったの。
「パンツはこうか?」 「うん」
「自分ではく?先生がはかせてあげようか?」 「先生がいい」

この日以来私が気に入った(?)のか、ぱーっと駆け寄ってきてくれる。



もちろん、この子たち以外の子とも遊ぶし、仲がいい子もたくさんいる。
だけど、この子たち(&あと何人か)って言うのは、「寂しい」っていう気持ちをたくさん持っている気がして、私が積極的に行動して、私に対しての懐きっぷりが変わった子供たち。


多分、こんなことは彼らの記憶には残らない。
私自身も彼らの記憶には残っていかないと思う。
4月にはきれいさっぱり忘れられてしまうかもしれない。
ちょっと悲しいけど。 覚えててね、みんな。


だけど、きっと、寂しい気持ちを分かってあげる。
寂しいんだよね、って態度で示してあげるというのかな?
なんていえば分からないけど、寂しい子供によりそってあげるのって必要だと思うの。

そして、寂しい子を見つけるのが得意かもしれない、って思ったときに、小児科医になるにあたっては必要な能力だろうな、って。
自分自身の経験として、必要な経験をしてきたんだろうな、って。
無駄な経験なんてないんだなぁ、って。

小児科だと、本人がすごく大変だし、親も精神的にも肉体的にも大変。
それと同時に兄弟もとっても大変。
そんな大変さ、寂しさに少しでも寄り添える、気持ちを少しでも楽にしてあげられる、そんな小児科医になりたい。

もちろん、その前に自分がもっとしっかりしていないといけないんだけどね。
そして、技術を身につけないといけない、という大前提があるんだけどね。
子供にとって嬉しい小児科医(?)になれればなって。
ただでさえ、病院になんてかかりたくないんだから。

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