これで最後。
アイデンティティーってなんだろな、っていうこと。
結婚して数日目から薄々は気づいていましたが、名前が持つ力というのは大きいです。
男の人にとっては、実感する機会がほとんどないのだと思いますが。
私は、仕事は旧姓、プライベートは夫の名字になっています。
オンオフつけたいというか、ここまで仕事をがんばって来たのはあくまで「旧姓」の私というか。
そもそも、夫は元は職場の先輩だったので、「夫の姓」先生、というのは私の中では夫を指すというか、おこがましくて名乗れないというか。
夫も、一番しんどい時を乗り越えてきた名前なんだから、仕事は旧姓がいいんじゃない?と向こうから言ってくれたので。
そして。
実際に結婚する前には、分けるだけだから簡単だろう、仕事だけ旧姓な訳だしー、と気楽に考えていたんです。
が。
これがまた意外と難しい。
仕事上で初めましての人は、旧姓で名乗る。
仕事上のみの方は、旧姓のみで問題なし。
私が夫の名字を名乗る機会は完全なプライベート。
習い事とか、学校とか、宅配便とか、銀行や病院とか、そんな感じ。
では、仕事のみならず、プライベートでも仲良い先輩・友人・後輩は?
まぁ、呼ぶのは旧姓かあだ名ですよね。変わらない。
が、名乗るのは?後輩と食べにいく時にお店を予約する時は、どっちの名前?
どっちでもよいのだと思います。
誰もそんなことは気にしちゃいない。
だけど、名乗る側の私本人にとっては、どう名乗るか=アイデンティティーというか、違うんですよね。
ということに、このたび気づきました。
名前はアイデンティティーなのだなぁ、と。
最近、ようやく夫の名字を、コンマ数秒のタイムラグなく名乗ることができるようになりました。ためらいが無くなったというか、自分の中で変わったのでしょうね。